ネンオシャチェブクトウバシメ
文字化けではありません、念のため。
地域差、年代差があろうかと思うが、こんな言葉を聞いたコトがあるだろうか。
ネン(燃料)、オ(オイル)、シャ(車輪)、チェ(チェーン)、ブ(ブレーキ)、ク(クラッチ)、トウ(灯火)、バ(バッテリー)、シメ(増し締め)、 つまり単車のトラブルシューティング、俳句より短いチェックリストとでも言うべきか・・・
松本市の「ヤマハオートショップフルタ」(現YSP松本)、ここの古田俊二という人物、我々が「俊ちゃん」「兄さん」と慕っていたこのオトコに惚れ込んだ単車乗りは多い。上記の言葉を教えてくれたのもフルタの兄さんだった。兄さんの整備を受けたクルマには全幅の信頼を置いていた。カネの無い我々が拙い動作で整備やタイヤ交換などしていると「見ちゃいられない、貸してみろ」とばかり、結局手を煩わせたっけ。ココで新車を卸すのが夢だった。初代DT200Rは、フルタで初めて買ったクルマだ、ただし中古だが。
最近不義理をしており、全然お邪魔していない、ごめんなさい。元気ですか? 兄さん。DTには、オフの基本を教わったと思う。信濃川(千曲川+犀川)の河原のオーバルコース、暴れるマシンを股間で遊ばせながら、だけど踝ではしっかりホールドし、必死にギャップを2コずつ飛ぶ練習をしたなあ。アクセルターン、八の字、ウイリーなどなど。
オンでも速かった。地蔵峠のつづら折り、派手にテールスライドさせながら、峠小僧の400ccを抜くなんてのも、オフ車ならではの醍醐味かも知れない。